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2013年04月12日

卒業後もリアルに見せる広報活動を

 不況が長引くと将来を見据えて学校を選ぶ方が増えてきます。


世相が反映する学生の動向


 このような事は学校現場の方にお伝えするのは釈迦に説法でしかありませんが、世相というものは学生募集に大きく関わってきます。不況であれば、より職につきやすい学部・学科に人気が集まるというのは今に始まった事ではありません。


 同様に入りたい業界などもこの世相が大きく関わるわけです。例えば今現在、Aという業界が悪いとすると、そこを目指す方はガクンと減少するという事です。これにつきましては私は昔から面白い現象だと考えています。学生は今すぐにその業界入るわけでもなく、大学であれば少なくとも入学して4年経過後に就職になるわけです。


 とすると、今は就職するべきではないと思われている業種が花形になっているかもしれないわけです。その逆に学生が安全策をとって入った学科が採用側からすれば、かえってあまり必要としない学科になっているかもしれないわけです。


 個人的には学生には将来の事ももちろんあるでしょうが、まずは自分がやりたい事が出来る学科に行くように勧めています。どんな業界でも浮き沈みはあるものですから、最終的には将来が安泰だからという理由で選択するよりも(それが第一基準であれば構いませんが)、自分がやりたい事から考えるべきだと思っています。


貴校は卒業後も見えるような工夫をしていますか?


 競合校もきちんと調査していれば、どこも就職関連に力を入れているのは言うまでもありません。今は学校の就職サポートについてはかなり重要な入学要素となっている事は言うまでもありません。


 リメディアル教育への力の入れ方もさる事ながら出口の部分が分かりやすい学校は学生を集めやすいのは言うまでもありません。とはいえ、こういう状況になると、どこの学校でも就職サポートの強さの出し方が似たり寄ったりになってきています。


 今回のテーマで伝えたい事はこれらの就職サポートがどういうものであるか?というものの見せ方ではありません。それは「卒業前の話」でしかありません。それはもちろん今後も他校との差別化をはかるような分かりやすいサポートを追及するべきかと思います。


 そうではなくて、卒業後もリアルに見せるのがより大事になってきているという事です。つまり、入学前から卒業後の自分が明確にイメージできるようなものという事です。


 純粋に資格をとってその仕事につくというレベルのものではなく、その資格をとって現場に行った自分がどういう風に働いているだろうかというものを見せるという意味です。

卒業後の自分を感じさせる



 もちろん、これは言葉で言うほど簡単な話でもありませんし、それぞれの学生にもバックボーンがありますので画一的に説明できるものでもないと思います。但し、見せ方を工夫すればより現実味を帯びて卒業後の自分を感じられるようになるはずです。


 なお、ここで誤解して欲しくないのはこれらの重要ポイントというのはあくまで「カリキュラムは良い」ことを大前提としています。中にいる方が少しでも「うちの学校は教育で弱い部分がある」と感じるならそこを見直すのは言うまでもありません。


 あくまで一般的な言葉での「商品=教育」が良い上での話であるため、就職がよければ何でも良いわけではありません。


就職後のミスマッチ、入学後のミスマッチ


 話は少しそれますが、ここ最近ニュースでは様々な就職に関する話題が流れています。その中には就職後にすぐに離職してしまうというものもありました。


 そのためにここ最近では体験型の「試職」というものが流行りだしているようです。


 これと同様に学校ではミスマッチを防ぐために体験入学に参加して頂いているわけですが、体験しても、より授業に近い形を作り上げないと授業以外の部分で学校を楽しめないと感じる方も出てくるわけです。実際の学生生活では授業を受けるだけではなく、友達との関係も大きく関わってくるわけですから、それらも含めて体験させるような工夫をしなければ入学後に退学という事にもつながりかねません。


 私自身は実際にこの仕組みを作った事で成功した事例を持っています。授業だけの満足(入学前ですので正確には体験授業だけの満足)では卒業までを乗り切れない学生も出てきてしまうと感じていたからです。そのため、入学前にどこまで入学後の学生生活までを実感させるかを深く考えていました。


 話を本題に戻しますと、今後は、今以上に学校を「実感してもらう」ための工夫が必要になってくると思っています。今までと同じ感覚での学生募集というのは変化の時期に来ています。


 卒業後もリアルに見せるというのはその一つに過ぎないと思っています。他校がやっている事をまねるのではなく、自校ならではの見せ方や表現を考えてみると良いでしょう。






学生募集広報戦略



posted by 学生募集アドバイザー亀田泰史 at 09:00| 学生募集・入試関連