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2014年01月09日

その電車広告は訴求力ありますか?

 今年の正月はいろいろな地域の電車広告を見る機会があったのですが、東京に限らず、説得力のない広告というのは多いものだと強く感じました。


限られたスペースで説得する必要がある


 電車内での広告というのは限られたスペースで学校の魅力を感じてらもう必要があります。学校名を覚えてもらうだけでも良いという学校もあると思いますし、それも間違いではありませんが、可能であれば、その広告を見て、学校のイベントに参加してもらえればそれに越した事はないわけです。


 しかし、残念ながら昔と変わらず抽象的なメッセージが多く、これでは「もし仮に良かったとしても通じない」と感じました。


 どの学校とは書けませんが、例えばこういうメッセージがある学校では書かれていました(特定を防ぐために少し変えています)。


「高い就職率」



 さて、このメッセージを見てどう思われたでしょうか?もう一つ。


「高い資格取得率」



 実はもう一つ書かれていたのですがそれは割愛します。同じレベルでしたので。


 このメッセージのどこがいけないのでしょうか?


説得するには具体的なものが必要


 前述のメッセージは、実際にはどこの学校でも使う言葉で決してこれだけを見て完全なる間違いとは言えません。というか、間違いではないのです。


 ただ、「よくない」のです。


 自分の学校の事ですと見えなくなりますので、全く違う業種にあてはめて書いてみます。


「地域の皆様に長らく愛されているので安心です。」



 どうでしょうか?これを読んで貴方は「なるほど!安心だ!」と思われるでしょうか?


 軽くは思うかもしれませんが、確実に「なるほど」とは思えないはずです。それは、上記のメッセージを裏付けるデータがないからです。例えば、50年間やってますというデータがあれば、「確かに」と思うわけです。


 高い就職率はそれこそ、どこの学校でも書きますし書けます。極端な話、高くなくても書くかもしれません。自校では50%でも高いと思えば、それは高いと書いても構わないわけです(モラルは別としますが・・・)。


 つまり、どういう事かと申しますと、数値という具体的なデータがないわけです。高いだけでは「ふーん、どこでも同じだね」で終わってしまいます。


 しかし、そのメッセージの横にでかでかと「99%」と書いていると、「本当に高いんだ」という説得材料になるわけです。


 さらに言えば、専門学校などの場合、こういうメッセージがあるとさらに意味を持ちます。


「専門分野への就職率が99%」



 こうなると、単に就職が出来るという話ではなく、希望の職種で働けるかもという期待まで感じさせます。


 もっと自信があれば注釈として


「*卒業予定者に対する割合です」



 と入れても良いでしょう。これはお分かりの通り、「就職希望者」に対する割合で出す学校が多いため差別化になるわけです(もちろん、嘘はいけません)。


 同じように「高い資格取得率」も数値がなければ、ただの「自校の体感によるメッセージ」でしかないのです。


 高いかどうかを決めるのは学校ではなく、読み手だと考えて下さい。80%では低い、90%でも低いという方もいるわけです。そのため、数値を出して判断してもらわないといけないのです。


 なお、「面倒見の良い学校」などもこれだけではダメ(弱い)です。これもどこでも書けますね。大事なのはどういう風に面倒見が良いかが分かる記述も一緒に書かないといけないという事なのです。


 見た目によさそうなメッセージであっても、実際にはそれほど相手に伝わらないケースは良くあるものです。それはたいてい、メッセージを裏付けるものがそこに存在しない場合が多いのです。


 限られた広告スペースです。そのスペース内で説得するのだと言う気持ちで、何を書くかをよく検討して下さい。


 どこの学校でも書ける内容なら、そんな広告は出すだけ予算の無駄でしかありません。





学生募集広報戦略


posted by SEMアドバイザー亀田泰史 at 17:28| 広報制作物