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2013年04月26日

小さな提携も学校の付加価値になる

 ほとんどの学校が自校にある資産だけで学生募集に臨んでいたと思いますが、そろそろ限界な学校もあるのではないでしょうか?


学内資産には限界がある


 大きな学校であればいざ知らず、ほとんどの学校はそれ以外の中小規模の学校だと思っています。そのため、今や定員に満たない学校は数多くなっているわけです。


 今までの学生募集と言えば、学内にある資産だけで勝負をしていたと思います。ここで言う学内資産とは決して会計的な資産という意味ではありません。もちろん設備なども含みはしますが、ここでは人、アイデアその他も含んでいます。


 中小規模の学校ではそれらの資産が限られてしまい、どうしても新しい事をやろうと思っても思い切った施策には出難いと思います。予算の関係、人的関係もあるでしょう。


 新しい学科を作ろうにも、それを支える人(講師、他)が必要なわけで、そう簡単にそういう人材(かつ募集に結びつくようなレベルの方)が集まるわけもありません。


 昨今は学生数も減少し、さらに学生募集に有効な学内資産は減少していると思います。


小さな提携も視野に入れるべき


 学校では単位互換性度などを設けているところも増えてきています。これは言うまでもなく自分の学校だけではまかなえないものを他校と協力する事でより魅力的な学校にするものです。


 新しく作るのはコストの面も含めお金がかかるわけですが、提携という形をとれば手間はもちろんかかるものの、他校との差別化もできますし、より簡単に学校を変化させる事が可能です。


 私自身の考えで言えば、今後はよりこの学校の一部提携という形は進んでいくと考えています。学生の将来を考える上で多様な視点を見せる事も可能ですし、何と言っても同じ資格であれば同じ学習という横並びのものから、多少とも違いをアピールする事ができるわけです。


 とはいえ、学校同士の提携だけが今回の記事で言うところの付加価値になるわけではありません。一般企業との提携も今後ますます学校は進んでやるべき事だと思っています。

新しい提携の形の模索



就職だけではない企業との提携


 一般企業との提携となると、多いのが就職関係での提携ですが、もっと別の方向での提携も多数考えられると思います。


 自校の専門分野(強いところ)というのは分かっているはずでしょうから(以前、自分の学校の売りが分からないという広報担当に会った事がありますが…)、今までは自校にあるものからイベントなどを考えていた所を、企業とのタイアップで何かできないかを考えてイベントを作りあげるというのもやってみると良いと思います。


 現状では企業を巻き込んでのイベントをやっている学校というのはそんなに多くはありませんし、やったとしても一時的なものであり(まさに企画モノ)、恒常的に提携して何かをやるというところはあまり見た事がありません(もちろん皆無ではありませんが)。


 学生募集においては、そういう面白い事も学校でやっているというのを見せても良いのではないでしょうか?


 産学協同とはよく言われますが、名ばかりでその実はそうでもない学校(産学協同ってレベルではないもの)も多くあります。学校に入ってからではなく、学校に入る前の募集イベントでも企業とのタイアップをするという発想も今後は柔軟にやっていくと良いと思います。


 学内の資源の活用法はもう何度も何年も考え続けていると思います。そのために毎年同じような募集イベントになっている学校も多いでしょう。


 企業にとっても有用な企画ならばのってくるはずです。そういう企画力も今後は学生募集では必要になってくるでしょう。


 今までにない提携を考えてみましょう。まだまだいろいろとあるはずです。自校資産だけで勝負しようと思わずに、足りない部分は補い合うという考えも必要です。






学生募集広報戦略
posted by SEMアドバイザー亀田泰史 at 09:00| 学生募集・入試関連

2013年04月19日

学科をまたぐ共通科目に注意

 大きな大学の場合には学科をまたぐという科目というのはないかもしれませんが、中小規模の学校であれば存在する共通科目について書きたいと思います。


共通科目は何のためにある


 専門学校などでは共通科目というものは珍しくないと思います。大学で言う一般教養科目ではなく、専門科目ではあるが、複数の学科にまたがっている科目です。


 これの呼び名は様々にあると思いますが、要はそのような科目を今回の記事では共通科目と書かせていただきます。


 さて、この共通科目は何のためにあるのでしょうか?


 よくあるパターンとしては学科内にコースが複数ある場合に、それらに共通して必要な専門科目という場合です。このパターンは自然なものですので特に問題はありません。


 ただ、気をつけるべきは大教室で行う事が多い(受講人数が多いので)事もあり、授業に集中できない学生も出て来るという点です。人数を時間割の関係上分けられない場合には、講義のやり方を気をつけないと不満に思う学生が出て来るでしょう。

学科をまたぐ共通科目に注意



時間割は学生の方を向いていますか?


 問題となるのは単位の帳尻あわせのような形で組み込まれるケースです。


 時間割を決めるというのは本当に大変な作業である事は経験としても分かります。担当講師を決めて、その先生方の授業可能曜日を確認してうまく時間割を決めなくてはいけません。それこそうまく行かなければ間に空き時間が何コマも出るなどかわいそうな学生も出てきてしまいます。


 とはいえ、掛け持ちで複数の学校で講義をしている非常勤講師も多いため、パーフェクトな時間割を作る事はなかなかに至難であるとは思います。


 その過程で生まれるのが、今回の共通科目に関係する無理やりな時間割設定です。本来はその学科ならばその講義を入れる必要はなく(それ以前に他の講義を入れるべき)という場合でも、何とか時間割を埋めるために、その学科の学生が求めてないような共通専門科目が入るケースをたまに見かけます。


 学校側からすれば、大人数を一気に同じ時間に割り振れる便利なものかもしれませんが、自分が入った学科に期待していたものとかけ離れていると感じる学生からすれば苦痛以外の何者でもないでしょう。


 予算の関係もあるかもしれませんが、そういう適当な時間割配分を恒常的に続けていると、いずれそれは学生募集にそのままかえってきます。


 今や口コミで悪口を書かれる時代です(学校については悪口は書かれやすく、褒め言葉はそれほど書かれないという時代)。


 カリキュラム内容が悪ければいろいろな所で評判として書かれ、それが次年度だけではなく、長い期間にわたってネット上に残ってしまうでしょう。その時になって改善しても、検索エンジンには過去の情報が残ったままになり、まさに広報担当を悩ませることになると思います。


学費に見合ったカリキュラムを真剣に考える


 正直言えば、どの学校のWebサイトを見ても、あるいは学校案内を見ても、うまい事しか書いていません。それが真実かどうかは別としまして、最低でも求める学費に見合ったカリキュラム、そして経験のある講師陣を用意しなくてはいけません。


 学費をもらったら学生募集は終わりになるのではなく、そこから始まると考えて下さい。入学した学生が満足・納得して卒業すればそれはそのままその後の学生募集に良い影響を与えますが、その逆に、不満を抱えてしまえば、悪い影響を与えるわけです。


 とりあえず入学させればOKという浅はかな考えではなく、全ての学校活動が学生募集に密接に関係しているという点だけは常に意識をして下さい。広報のテクニックや制作物だけでどうにかなるものではないのです。





学生募集広報戦略



posted by SEMアドバイザー亀田泰史 at 09:00| カリキュラム